中国、インドにインドネシアを加えた「チャインドネシア」に、投資家の注目が集まっている。「BRICs」(ブラジル、ロシア、インド、中国)は、ロシア経済の停滞など経済発展にばらつきがあり、成長性が高い新たな新興国グループとして、脚光を浴びた格好だ。チャインドネシア投信も設定され投資が本格化しつつある。
「チャインドネシア」は、昨年夏から市場で使われるようになった造語だ。ゴールドマンサックス証券が昨年7月に、「チャインドネシアのGDPが2010年末までに7.5兆ドル(約674兆円、米国の52%相当)に達し、10年足らずで4倍に成長する見通し」とのリポートを発表し、チャインドネシアに関連の深い日本株を中心とした指数を設定した。
関連銘柄として、インドネシア男性化粧品市場で高シェアのマンダムや、インドネシア自動車市場で好調なダイハツ工業などを選定している。
チャインドネシアを投資対象にした投資信託も登場する。12日に設定される「アムンディ?チャインドネシア株投信」は、ソシエテジェネラルアセットマネジメントが運用し、野村証券が取り扱う。
インドネシアの上場企業(398銘柄)の市場規模は約20兆円と、インド(約120兆円)、中国(約210兆円)に比べて小さいが、「それだけに今後の成長性が高い」(市場関係者)との指摘もあり、投資家の関心が高いという。
インドネシアだけを投資対象にした投信も相次いでいる。アイエヌジー投信とピーシーエー?アセット?マネジメントが、昨年11月にインドネシア関連投信を投入し、純資産額も当初の2倍以上に増えた。日本市場の低迷に対し、熱を帯びるチャインドネシア投資には、市場関係者の期待も大きい。(川上朝栄)
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引用元:アトランティカ rmt
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11 年前
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